
骨粗鬆症は骨の強度が低下し、骨がスカスカでもろくなるため、転倒やわずかな衝撃でも骨折を起こしてしまいます。年齢とともに誰にでも起こり得ますが、特に女性は閉経後に進行しやすいと言われています。

骨は常に「壊す(骨吸収)」と「作る(骨形成)」を繰り返しており、このバランスが崩れると骨密度が低下します。
主な原因には次のようなものがあります。
骨粗鬆症は痛みがないまま進行し、気づかないうちに骨折してしまうことがあります。
特に多い骨折は次の3つです。
これらの骨折は日常生活に大きな影響を与え、寝たきりの原因にもなり得ます。
骨粗鬆症は「検査すればわかる」「治療すれば進行を抑えられる」病気です。
当院の骨密度測定は、腰骨の腰椎と股関節の大腿骨頚部をDXA(デキサ)法で行い、骨の状態を正確に評価します。
骨密度は骨折リスクを最も反映する部位で評価することが大切です。そのため、国際的にも日本でも腰椎と大腿骨頚部の測定が標準とされています。
この2部位を測定することで、骨の状態と将来の骨折リスクを正確に評価できます。

骨密度測定装置 (ALPHYS LF)
骨は常に「壊す(骨吸収)」と「作る(骨形成)」を繰り返しています。
血液検査で骨代謝マーカーを測定すると、骨が今どれくらい壊され、どれくらい作られているかが分かります。
骨密度だけでは分からない「骨の動き」を把握できるため、より精密な診療につながります。
骨粗鬆症の治療は、骨を強くするための総合的なアプローチが必要です。
●ビスホスホネート(BP)製剤
注意点:胃の不快感、食道への刺激
●選択的エストロゲン受容体作動薬(SERMサーム)
注意点:足のむくみ、ほてり、血栓症のリスク(まれ)
●デノスマブ(ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤)
注意点:投与早期の低Ca血症
中止すると骨密度が下がるため継続が大切
●テリパラチド(副甲状腺ホルモン製剤 PTH)
注意点:投与期間は2年間に限られる
●ロモソズマブ(抗スクレロスチン抗体製剤)
注意点:心血管リスクのある方は慎重に判断
●活性型ビタミンD3製剤
注意点:高カルシウム血症(まれ)
●ビタミンK2製剤
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
患者さんの年齢、骨折の既往歴、骨密度、血液検査の結果などにより、一人ひとりの生活スタイルに合わせた適切な治療方法をご提案します。