整形外科・リハビリテーション科
リウマチ科・外科・内科・循環器内科
みなかわ整形外科
東京都多摩市一ノ宮3-1-3 桜ヶ丘Kビル3F
TEL: 042-310-6066

クリニック案内

アクセス

  • 電車
    聖蹟桜ケ丘駅 西口より徒歩2分

医院名
ミナカワセイケイゲカ
みなかわ整形外科
院長
皆川 邦朋
所在地
〒206-0002
東京都多摩市一ノ宮3-1-3
桜ヶ丘Kビル3F

診療科目
・整形外科
・リハビリテーション科
・リウマチ科
・外科
・内科
・循環器内科
電話番号
042-310-6066

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は骨の強度が低下し、骨がスカスカでもろくなるため、転倒やわずかな衝撃でも骨折を起こしてしまいます。年齢とともに誰にでも起こり得ますが、特に女性は閉経後に進行しやすいと言われています。

なぜ骨粗鬆症になるのか

骨は常に「壊す(骨吸収)」と「作る(骨形成)」を繰り返しており、このバランスが崩れると骨密度が低下します。

主な原因には次のようなものがあります。

  • 加齢
  • 女性ホルモンの減少(閉経後)
  • カルシウム・ビタミンD不足
  • ステロイド薬の長期使用
  • 喫煙、過度の飲酒
  • 運動不足 など

放置するとどうなるか

骨粗鬆症は痛みがないまま進行し、気づかないうちに骨折してしまうことがあります。

特に多い骨折は次の3つです。

  • 背骨の骨折(脊椎圧迫骨折)
  • 太ももの付け根の骨折(大腿骨頚部骨折)
  • 手首の骨折(橈骨遠位端骨折)

これらの骨折は日常生活に大きな影響を与え、寝たきりの原因にもなり得ます。


早期発見と早期治療が大切

骨粗鬆症は「検査すればわかる」「治療すれば進行を抑えられる」病気です。
当院の骨密度測定は、腰骨の腰椎と股関節の大腿骨頚部をDXA(デキサ)法で行い、骨の状態を正確に評価します。
骨密度は骨折リスクを最も反映する部位で評価することが大切です。そのため、国際的にも日本でも腰椎と大腿骨頚部の測定が標準とされています。

  • 腰椎 :比較的早期から骨密度の変化が現れます
  • 大腿骨:将来の骨折リスク(特に大腿骨頚部骨折)を最もよく反映する

この2部位を測定することで、骨の状態と将来の骨折リスクを正確に評価できます。

骨密度測定装置 (ALPHYS LF)

血液検査で「骨代謝マーカー」を調べる意味

骨は常に「壊す(骨吸収)」と「作る(骨形成)」を繰り返しています。
血液検査で骨代謝マーカーを測定すると、骨が今どれくらい壊され、どれくらい作られているかが分かります。

主な骨代謝マーカー

  • 骨吸収マーカー:TRACP-5b、NTX など
  • 骨形成マーカー:P1NP、BAP など

何が分かるのか

  • 治療薬の選択に役立つ
  • 治療効果の判定(薬が効いているかどうか)
  • 骨折リスクの評価

骨密度だけでは分からない「骨の動き」を把握できるため、より精密な診療につながります。

治療について

骨粗鬆症の治療は、骨を強くするための総合的なアプローチが必要です。

  • 内服薬・注射薬による治療
  • お薬にはいくつか種類があり、骨を「壊れにくくする薬」 と 骨を「作りやすくする薬」の2つに大きく分かれます。

① 骨を壊れにくくする薬(骨吸収をおさえる薬)

ビスホスホネート(BP)製剤

  • もっともよく使われる薬
  • 骨吸収を抑えることによって骨形成を促進

注意点:胃の不快感、食道への刺激


選択的エストロゲン受容体作動薬(SERMサーム)

  • 女性ホルモンのエストロゲンに似た働きで骨を守る薬(閉経後の女性に使用)
  • 骨が壊れるのを抑制し骨量を増加

注意点:足のむくみ、ほてり、血栓症のリスク(まれ)


デノスマブ(ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤)

  • 骨を壊す細胞の働きを抑え、骨量を増やし骨折リスクを減らす
  • 腎機能が低い方でも使いやすい
  • 6ヶ月に1回の皮下注射

注意点:投与早期の低Ca血症
    中止すると骨密度が下がるため継続が大切


② 骨を作りやすくする薬(骨形成をうながす薬)

テリパラチド(副甲状腺ホルモン製剤 PTH)

  • 骨を作る細胞を直接刺激し骨量を増やす
  • 骨密度が著しく減少し骨折リスクの高い場合に用いる
  • 通院注射と自己注射の両者がある

注意点:投与期間は2年間に限られる


ロモソズマブ(抗スクレロスチン抗体製剤)

  • 「骨を作るはたらきを促進」するとともに「骨を壊すはたらきを抑制」する2つの作用
  • 1ヶ月に1回の皮下注射、1年間継続

注意点:心血管リスクのある方は慎重に判断


③ 骨を強くするための補助薬

活性型ビタミンD3製剤

  • 腸管からのカルシウムの吸収を増やしカルシウム量を増やす

注意点:高カルシウム血症(まれ)


ビタミンK2製剤

  • 骨芽細胞に作用し骨形成を促進
  • カルシウムを骨に沈着させ骨密度と骨質を改善



患者さんに伝えたい大切なポイント

  • 骨粗鬆症は「検査すれば分かる」「治療すれば進行を抑えられる」病気
  • 薬の種類は多いが、患者さんの状態に合わせて適切な治療薬を選ぶ
  • 副作用はまれで、骨折を防ぐメリットが大きい
  • 治療の継続がとても大切
  • 適度な運動(筋力トレーニング・ウォーキング)
  • 食事の改善
  • 転倒の予防

このような方は一度検査をおすすめします

  • 50歳以上の女性
  • 背が縮んだ気がする
  • ちょっとした転倒で骨折したことがある
  • 家族に骨粗鬆症の方がいる
  • ステロイド薬を長期間使用している


気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
患者さんの年齢、骨折の既往歴、骨密度、血液検査の結果などにより、一人ひとりの生活スタイルに合わせた適切な治療方法をご提案します。