整形外科・リハビリテーション科
リウマチ科・外科
みなかわ整形外科
東京都多摩市一ノ宮3-1-3 桜ヶ丘Kビル3F
TEL: 042-310-6066

クリニック案内

アクセス

  • 電車
    聖蹟桜ケ丘駅 西口より徒歩2分

医院名
ミナカワセイケイゲカ
みなかわ整形外科
院長
皆川 邦朋
所在地
〒206-0002
東京都多摩市一ノ宮3-1-3
桜ヶ丘Kビル3F

診療科目
整形外科
リハビリテーション科
リウマチ科
外科

電話番号
042-310-6066

ドクターズコラム

vol.1 骨と関節と筋肉が支える健康な体

 日ごろ多くの患者さんと接するなかで、「将来歩けなくなったら、将来寝たきりになったら、」という不安の声をよく耳にします。超高齢社会を迎えた日本では、いかに生活の質(Quality of Life:QOL)を保ったまま長生きするか、すなわち“健康寿命”という考え方に大きな関心が集まっています。
 国の調査によると、介護が必要となる原因疾患の第一位は「脳卒中」で、第二位が「認知症」ですが、これに続くのが整形外科の関与する「関節の病気」と「骨折・転倒」です。
 そこで日本整形外科学会では、2007年に新しい概念を提唱し、骨や関節、筋肉の機能が衰えて、歩行や日常生活に支障をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)」と名づけました。
 ロコモの背景には、骨粗鬆症や変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などの病気が潜んでいます。実際、このような骨や関節の病気は、50歳代から増えはじめて70~80歳代になると骨粗鬆症による骨折が増加します。
 誰もが元気で長生きしたいと願っています。骨や関節、筋肉の健康を保つことは、健康寿命を守るうえでとても大切なのです。

vol.1 骨と関節と筋肉が支える健康な体

vol.2 骨の生活習慣病(骨粗鬆症)について

 “骨の生活習慣病”と呼ばれる骨粗鬆症は、骨が減ってスカスカの状態になる病気です。骨粗鬆症になると骨が脆くなるので、骨折の危険性が高くなります。
 その原因には加齢やカルシウム不足、運動不足、喫煙などが挙げられます。女性の場合、閉経後の女性ホルモンが減少することも主な原因の一つです。
 健康な骨は、古い骨を壊す破骨細胞と新しい骨を作る骨芽細胞がバランスをとりながら新陳代謝をくり返しています。しかし先に挙げた原因などにより、骨を壊す破骨細胞の勢いが増してくると骨がどんどん減って骨粗鬆症になってしまいます。
 骨粗鬆症は初期の段階では、自覚症状がほとんどありません。進行すると腰や背中の痛み、また背骨に変形が生じて、骨折するまで放置されてしまうケースも多くみられます。
 骨粗鬆症の診断には、骨密度測定や血液検査、骨のレントゲン撮影などを行います。骨密度測定は、骨折しやすい腰骨の腰椎と股関節の大腿骨頚部をDXA(デキサ)法で測定することが推奨されており、この部位を測定することで正確に診断することができます。血液検査では、破骨細胞と骨芽細胞の状態がわかるので、将来的に骨がどのくらい減るかを予測できます。また、治療薬の選択やその効果判定にも有効です。
 どれも負担の少ない検査ですので、骨の健康維持のために定期的に検査することをお勧めします。

vol.2 骨の生活習慣病(骨粗鬆症)について

vol.3 ひざ関節の働きと変形性膝関節症

 ひざ関節には、体重を支える働きや脚を曲げ伸ばしする働きがあります。ほかの関節に比べて可動域が大きく、たとえば正座をしたときのひざ関節は、140度以上屈曲しています。
 このようなひざ関節の動きを可能にしているのが、関節の表面を覆っている関節軟骨です。関節軟骨はなめらかな弾力のある組織で、関節をスムーズに動かすために重要な役割を担っています。
 しかし関節軟骨も加齢などの要因ですり減ったり、変性したりすることがあります。進行するとひざの骨そのものにも変形が生じて、この状態が変形性膝関節症です。
 変形性膝関節症の代表的な症状としては、歩きはじめや階段・坂道でひざに痛みを感じる歩行時の障害、しゃがみこみや正座ができないなどの屈曲時の障害が挙げられます。このほかに関節に水がたまって、ひざが腫れることもあります。
 この治療には、保存療法と手術療法があります。保存療法では、ひざ関節周辺の筋力訓練や、装具を用いて関節を安定させ、ひざに加わる荷重を軽減させる方法などがあります。痛みがある場合は、消炎鎮痛剤の内服やヒアルロン酸の関節内注射を行い、これらの保存療法で十分な治療効果が得られない場合に手術療法を検討します。

vol.3 ひざ関節の働きと変形性膝関節症